バラの魅力とは

バラに魅せられて■

様々な花が出回る中で、毎年これほど沢山の新しい品種が生まれてくる花はバラ以外には存在しません。
ユリや菊、チューリップやいろんな草花など、一般に流通している花の種類は何百種類もあるにも拘わらずその殆どの花では毎年新しい品種が出回ることは稀で、 バラ以外ではトルコキキョウやチューリップ、カーネーション、ガーベラなどに新品種の出回りが確認できるくらいですが、出回っても多くて数品種〜10品種前後くらいのものです。 しかし、バラに限っては、多い年には、50品種以上も新品種が出回ることも珍しくありません。それだけバラにはバラだからこそ許される魅力がいっぱい詰まっているからなのかも知れません。
しかも近年バラに対する消費者の要望が多様化してきています。花の女王であるが故の宿命のようなものさえ感じさせられます。

いにしえの時代から人々の心を魅了してやまないバラの花。
では、バラの花の魅力とは何でしょう?

  • 咲き方
  • 香り
  • 立ち姿(フォーメーション)
  • ネーミング(ストーリー性)
花の持つ魅力を全て併せ持っているからではないでしょうか?
遠い昔から人の心を虜にしてきたバラ。花の持つ五つのそれぞれの魅力別にインフォメーションにてお伝えしていきたいと考えています。

色の魅力

古の時代から人々の心を魅了してやまないバラの花。
バラには、青色を除き微妙な色合いからビビットな原色系までその色の範囲は広範囲にわたり、その微妙な色合いは、他の全ての花の中で一番富んでいるように思います。

しかも、同じ品種のバラでも、春、夏、秋、冬 と四季によっても変化しますし、土壌や育て方にも左右され微妙に違いが生じます。特に最近、色の科学が発展したことで、色が人に与える影響が絶大だということが分かってきています。
そんな人々の心を読み取るかのように、毎年様々な色のバラがこの世に産声を上げているようにさえ思います。

咲き方の魅力

咲き方――。
現在の人々の記憶に残る以前のバラの咲き方は、ナポレオン皇帝妃のジョセフィーヌに捧げられた、バラの宮廷画家として有名なピエール・ルドゥーテの『バラ図譜』で見られるように、 今とは違い、野バラ等に代表される一重咲きや一般的にオールド咲きと言われるカップ咲きやロゼット咲きの「もっこり」した咲き方が主でした。
近年市場で一般的に出回っている高芯咲きは、1867年以降に育種された『ハブリット・ティー系』のバラが世に出回ってから急速に発展したものです。

1867年、記念すべきハイブリット・ティー系のバラの第一号 『ラ・フランス』がフランスの園芸家 ギヨー によって作出され、以後、ヨーロッパで育種されたバラ達の主流の咲き方となっています。
しかしながらここ数年、豪華な咲き方の高芯咲きのモダンローズが隆盛を誇る中、ただ強固で豪勢なだけでは堅苦しい時代に、 心を和ませる為人々の記憶の底に忘れられていた儚げで可憐な原種に多い一重咲きや素朴な趣のオールドローズに多いカップ咲きのバラ達がまた見直されてきているようになっています。

香りの魅力

その昔、人はバラの立ち姿に感銘し、少しでも長く咲いていてほしいと願う気持ちから、品種改良の際に丈夫でいつまでも咲いき誇る花を優先したのでしょう。
だから香りを抑えてでも、可憐な咲き姿の花持ちを優先した結果、現在市場で出回っているバラには、咲いている時間は長くなったが香りが殆どない品種が多くなっているのが現状です。
自然界の法則では、昆虫による受粉が必要になります。基本的には色や花の形等も関係するのですが、香りが強ければその香りの効果で昆虫も早く引き寄せられて受粉も早くなり長く花を咲かせる必要もなく結実する事が可能になります。

しかし、香りが弱く花の色や形だけだと受粉の為に昆虫が飛来するまでの時間が余分に掛かる為、その分長く花を咲かせていることが必要となってしまいます。
ですから、自然界の摂理から考えれば、香りの強さと花の日持ちは反比例し、共存させるのは非常に至難の業といえるでしょう。

さて、バラの香りは、昔からその可憐な花姿と同等に人々を魅了してきました。スズラン、ジャスミンと並んで三大花香と言われています。クレオパトラや皇帝ネロがバラ水をこよなく愛した事は有名な逸話として後世に語り継がれてきました。
『香りの科学』もまた『色の科学』と同様に発展し、香りが人に与える影響も大変重要な事であるとわかってきています。文明の発展した現在、心の隙間風が問われる中 ほのかなバラの香りが心に直接漂ってきているように感じられます。


立ち姿の魅力

時には凛としてしたたかに真直ぐに自分自身を誇示するかのごとく咲き誇り、時にはしなやかで流れるように、柔らかいラインで優しく咲き語り、時にはワイルドに猛々しく魂を込めて 逞しく咲き乱れ、 ただ一輪の花そのものだけを凝視するのではなく、全体の咲き姿にもそれぞれの表情を持って楽しませてくれます。

しかし、現在のバラ切花の市場流通では、ただ単に直立したバラだけしか秀品として認識できない市場の感性の貧弱さが、それ以外のバラを粗悪品と見なし、 本来のバラの持つ多様な美しさを広く一般の目に触れることを阻害していることは残念に思えてなりません。

ネーミングの魅力

バラの花の咲く表情に合わせて、また微妙な色合いに合わせて、そのネーミングも様々です。 そしてバラの名前に込められたストーリーが、より一層バラの花の魅力を倍増させてもくれています――。
しかし残念ながら、一般消費者から見ると、バラの品種名に対しての認識度が正直浸透してないに等しく、どれが純国産品種でどれが輸入品種なのかも判別する手段もなければ、 ましてやそれを意識する機会もないのが現状で、今はまだ一般的に品種名まで深くは根付いてくれていません。

ですが、今後バラを語る時、ネーミングの持つストーリー性は、新しいバラの魅力として捉えられていく事になるでしょう。私たち人間も、わが子の命名には、わが子の将来の幸せを願って、精一杯の思い入れを込めて名づけているのですから。。。
「エトル・ファシネ」は、有限会社HANAプロデュース南里の登録商標です。 (商標登録番号:5458959号)

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